顧況
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宿昭應
 顧況

武帝祈靈太乙壇 新豊樹色繞千官 那知今夜長生殿 獨閉空山月影寒

昭應に宿す
 顧況

武帝靈を祈る太乙壇 新豊の樹色千官を繞る 那ぞ知る今夜長生殿 獨り空山月影の寒きに閉ざさんとは

玄宗皇帝が朝元閣で老子を祭られたが、むかし漢の武帝が太乙壇を築かせて天帝太一の靈顯を祈りもとめられたにも比すべき盛儀であった。千官が扈従して参列し、新豊の樹々の緑のいろがそれをたりかこんで、めでたいにぎやかさが、野山にみちみちていた。しかしそれがどうしたことか、今夜の長生殿はひっそりと静まりかえり、人げのない山の中、さむざむとした月の光をあびて、扉を固く閉ざしていようとは、いったい誰が思ってもみただろう。
by mteisi | 2013-12-10 08:55 | 唐詩選七絶


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