武元衡
c0169176_855668.jpg

嘉陵驛
 武元衡

悠悠風旆遶山川 山驛空濛雨作煙 路半嘉陵頭已白 蜀門西更上青天

嘉陵驛
 武元衡

悠悠たる風旆山川を遶る 山驛空濛として雨煙と作る 路は嘉陵に半にして頭已に白し 蜀門西のかた更に青天に上らん

ゆったりと風にひるがえる旗じるしが、山と川のあいだをめぐりながら進んできた。山中の宿場はぼんやりかすんで、降りしきる雨が煙のようにあたりにたちこめている。嘉陵江ぞいの驛で、道はやっと長安と成都の半分までやってきたが、わたしは旅の苦労のせいで頭髪がもう白くなってしまった。これからいよいよ劍閣を越えて西のかたへ向かえば、まるで青天に登るようだといわれる有名な難所にさしかかる。その苦労は思いやられる。
by mteisi | 2013-12-25 08:06 | 唐詩選七絶


<< 山家集223224225      再 >>