張祜
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雨淋鈴
 張祜

雨淋鈴夜卻歸秦 猶是張徽一曲新 長説上皇垂淚敎 月明南内更無人

雨淋鈴
 張祜

雨淋鈴の夜卻って秦に歸る 猶是れ張徽一曲新なり 長く説く上皇淚を垂れて敎へしを 月明かにして南内更に人無し

雨がしとしと降りつづき、鈴の音とひびきあう行路の夜の印象がこの悲曲をつくらせたが、そのまま、お上は長安の郡にお帰りになることができた。昔、楊貴妃と遊宴の日々をお送りになった驪山の温泉宮においでになって、いつもお供をしている音樂師の張徽にまたこの曲を演奏させられた。それは今さらのようにまざまざと新しい悲しみをさそうものだった。張徽がいつも人に向かって「お上はさめざめとお涙を流されながら、わたしにこの曲を教えてくださった」と語った。「月のあかるい晩、ただ月が明るく照らすばかりで、お上が垂れこめておわした南内の御殿には、がらんとして昔のおつきの人々など一人もいなかった。」
by mteisi | 2014-01-05 07:44 | 唐詩選七絶


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