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陸游
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東陽道中
 陸游

風欹烏帽送輕寒 雨點春衫作碎斑 小吏知人當著句 先安筆硯對溪山

東陽道中
 陸游

風は烏帽を欹けて輕寒を送り 雨は春衫に點じて碎斑を作す 小吏は人の當に句を著すべきを知り 先んじてを筆硯を安いて溪山に對せしむ

春風はわたしの烏帽をかたむかせながら、軽い寒さを送ってくる。春雨はわたしの春着に点々と降りかかって、こまかな紋を作る。供の小役人はよく気のつく男で、人が一句作るはずだと見こして、言われぬさきから筆と硯を、山川を望む位置に用意している。
by mteisi | 2014-02-09 09:39 | 唐詩選七絶


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