陸游
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乙丑夏秋之交、小舟早夜往來湖中、戲成絶句

 陸游


横林渺渺夜生煙 野水茫茫遠拍天 菱唱一聲驚夢斷 始知身在釣魚船


乙丑夏秋の交、小舟もて早夜湖中を往來し、戲れに絶句を成す

 陸游


横林渺渺として夜に煙を生じ 野水茫茫として遠く天を拍つ 菱唱一聲夢を驚かして斷ち 始めて知る身の釣魚の船に在りしを


横たわる林は遠くかすんで、夜ともなれば霧を吐き出す。平野を流れる川ははても知らず、さかまく波ははるかに、菱とりの女のうたう清らかな歌のひと声が、私の夢を破ってわれに返らせるとき、そのとき私ははじめて気がつくのだ。この身が釣り舟の中にあることを。


by mteisi | 2014-03-19 08:20 | 唐詩選七絶


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