六月二七日 望湖樓酔書五絶 其三
蘇東坡
烏菱白芡不論錢 亂繫青菰裹綠盤 忽憶嘗新會靈觀 滞留江南得加餐
六月二七日 望湖樓酔書五絶 其三
蘇東坡
烏菱白芡錢を論ぜず 青菰に亂繫してに綠盤む裹 忽ち憶ふ新を會靈觀に嘗めしことを 江南に滞留して加餐を得たり
ひしの実や、みずぶきの実が、値を気にかけずに買えて、ひしの実は青い真こもにむぞうさにつなぎ、みずぶきの実は綠の大きなみずぶきの葉にくるんでわたしてくれる。以前、みやこ汴京の會靈觀で、はつものとして食べたときのことを、ふと思い出した。都を離れて地方にとどまっているおかげで、都で珍重されるものをどっさり食べることができる。