以玉帶施元長老 元以納裙相報 次韻
蘇東坡
病骨難堪玉帶圍 鈍根仍落箭鋒機 欲敎乞食歌姫院 故與雲山舊納衣
玉帶を以て元長老に施す 元は納裙を以て相報いらる 次韻
蘇東坡
病骨堪え難し玉帶の圍むを 鈍根仍ほ落つ箭鋒機 食を歌姫の院に乞は敎めんと欲し 故に與ふ雲山の舊納衣
愚鈍なわたしはみゃはり、矢のように鋭い禪鋒に射落とされました。[従って玉帶を当山へ寄進いたさねばならぬわけですが、]いまのわたくしの衰弱しきったからだでは、玉帶に囲まれているのに耐えられなくなっています[ので喜んで布施いたします]。とこれで長老には、以前お召しになっていた雲山の納裙を、わざわざわたくしにくださいましたのは、これを着て、娼妓のやかたへ托鉢にいかせようとなさるのでしょう。