荘子8
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一之三
窮髪之北有冥海者、天池也、有魚焉、其廣数千里、未有知其脩者、其名爲鯤、有鳥焉、其名爲鵬、背若泰山、翼若垂天之雲、搏扶搖羊角而上者九萬里、絶雲氣負青天、然後圖南、且適南冥也、

窮髪の北に冥海ある者、天池なり。魚あり、其の廣(はば)は数千里、未だ其の脩(なが)を知る者あらず。其の名鯤と爲す、鳥あり、其の名鵬と爲す。背は泰山の若く、翼は垂天の雲の若し。扶搖に搏(はう)ち羊角して上つこと九萬里、雲氣を絶(こ・超)え青天を負い、然る後に南を圖り、且に南冥に適(ゆ)かんとすなり。

北極不毛の地のさらに北に大きな海があるのは、天の池である。そこに魚がいて、その体のはばは数千里、その長さの方はだれにも見当がつかない。その名は鯤という。そこにまた鳥がいて、その名は鳳という。背中はまるで泰山のようであり、翼はまるで大空いっぱいに広がった雲のようである。[さてこの大鳳は、]はげしいつむじ風に羽ばたきをすると、くるくる螺旋を描いて九万里もの上空に舞い上がり、雲気の層を越え出て青い大空を背負うと、そこで始めて南方を目ざして南の海へと天翔ろうとするのである。
by mteisi | 2015-09-15 06:59 | 荘子


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