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荘子12
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一之五之三
此雖免乎行、猶有所持者也、若夫乘天地之正而御六氣之辯、以遊無窮者、彼且悪乎待哉、故曰、至人無己、神人無功、聖人無名、

此れ行に免ると雖も、猶お持つ所の者あるなり。若し夫れ天地の正に乘じて六氣の辯に御し、以て無窮に遊ぶ者は、彼れ且(は)た悪をか待たんや。故に曰わく、至人は己れなく、神人は功なく、聖人は名なしと。

これは自分で歩くわずらわしさから解放されてはいるが、まだ頼みとするものを残している[つまり風を頼っている]わけである。ところがそもそも天池の正常さにまかせ自然の変化にうち乗って、終極のない[絶対無限の]世界に遊ぶ者ともなると、彼はいったい何を頼みとすることがあろうか。そこで、[至人(最高の人)には私心がなく、神人(神的な人)には功績がなく、聖人には名誉がない。」といわれている。
by mteisi | 2015-09-19 07:29 | 荘子


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