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荘子19
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三之四
連叔曰、然、瞽者無以與乎文章之観、聾者無以與乎鐘鼓之聲、豈唯形骸有聾瞽哉、夫知亦有之、昰其言也猶時女也、之人也、之徳也、將旁礴萬物以爲一、

連叔曰わく、然り、瞽者は以て文章の観に與(あずか)ることなく、聾者は無て鐘鼓の聲に與ることなし。豈に唯だ形骸にのみ聾瞽あらんや。夫(か)の知にも亦たこれあり。昰れ其の言や猶お時(こ)の女(なんじ)のごときなり。之の人や、之の徳や、將に萬物を旁礴(あわせあつめ・混同)て以て一と為さんとす。

連叔はいう、「なるほど。めくらには文彩(あやかざり)の美しい色はわかりようがないし、つんぼには鐘鼓(かねたいこ)の快い響きはわかりようがないが、つんぼやめくらは肉体のうえだけにはかぎらない。あの知識のことについても、やはりつんぼやめくらがあるといわれるが、このことばはちょうど今のお前のようなことだ。[お前には接輿のいう神人が理解できないのだ。]この神人という人は、そしてその徳は、雑多な万物を[自ずからに]混同して一つの合わせてしまおうとするものだ。
by mteisi | 2015-09-26 07:36 | 荘子


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