荘子37
c0169176_7393669.jpg

二之一
大知閑閑、小知閒閒、大言炎炎、小言詹詹、大恐縵縵、小恐惴惴、其寐也魂交、其覺也形開、與接爲構、日以心鬭、縵者、窖者、密者、其發若機栝、其司是非之謂也、

大知は閑閑たり、小知は閒閒たり、大言は炎炎(たんたん・淡)たり。小言は詹詹たり、大恐は縵縵たり、小恐は惴惴たり。其の寐(いぬ)るや魂交わり、其の覺むるや形開き、與(とも)に接(まじわ)りて構こうを爲し、日々(ひび)に心をもって鬭わしむ。縵なる者あり、窖なる者あり、密なる者あり、其の發すること機栝の若しとは、其の是非を司(みわ・祭)くるの謂いなり。

すぐれた知恵はゆったりとのんびりしているが、[世俗のつまらない知恵はこまごまと穿鑿する。すぐれた言葉はあっさりと淡白であるが、[世俗の]つまらない言葉はつべこべと煩わしい。すぐれた恐怖はおおらかでこせつかないが、[世俗の]つまらない恐怖はびくびくとおののく。その寝ているときは魂が下界と交わって[夢にうなされ]、その目覚ているときは肉体が外に開かれ「て心を乱し]、互いの交際でめんどうをひき起こし、日ごとに心の争いをくりかえす。おおまかなものもあれば、深刻なのもあり、細かいのもある。[この世俗の人々について]その発動が石弓のひきがねを引くよう[にす速い]というのは、事の善し悪しを見分けることについて言ったものである。
by mteisi | 2015-10-15 08:16 | 荘子


<< 冉      朝歌10月14日 >>