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荘子92
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二之一
庖丁、為文惠君解牛、手之所觸、肩之所倚、足之所履、膝之所■(𧾷奇)、砉然嚮然、奏刀■(馬砉)然、莫不中音、合於桑林之舞、乃中經首之會、

庖丁、文惠君の為に牛を解く。手の触るる所、肩の倚る所、足の履(ふ)む所、膝のタつる所、砉然(かくぜん)たり嚮然たり、刀の奏(すす)むる所カク然たり、音に中(あ)たらざる莫(な)く、桑林の舞に合(かな)い、乃ち経首の会(節)に中たる。

庖丁が、文惠君のために牛を料理したことがあった。手でさわり、肩を寄せ、足をふんばり、膝立てする彼のしぐさのたびに、さくさくばりばりと音がたち、牛刀の動きにつれてざくりざくりと響きわたる。それがみな音律にかなって快よく、[殷の湯王の時の名曲]桑林の舞楽にも調和すれば、また[堯の時の名曲]経首の音節にもかなっていた。
by mteisi | 2015-12-11 07:56 | 荘子


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