萬葉集161
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讃岐狹岑嶋視石中死人柿本朝臣人麻呂作歌 并短歌
玉藻𠮷 讃岐國者 國柄加 雖見不飽 神柄加 幾許貴寸 天地 日月與共 滿將行 神乃御面跡 次來 中乃水門從 船浮 雲居尒吹尒 奥見者 跡泣浪立 邊見者 白浪散動 鯨魚取 海乎恐 行船乃 梶引折而 彼此之 嶋者雖多 名細之 狹岑之嶋乃 荒礒而尒 廬作而見者 浪音乃 茂濱邊乎 敷妙乃 枕尒爲而 荒床 自伏君之 家知者 往而毛將告 妻知者 來毛問益乎 玉梓之 道太尒不知 欝悒久 待加戀良武 愛伎妻等者
玉藻よし 讃岐の國は 國からか 見れども飽かぬ 神からか 日月と共に 足り行かむ 神の御面と つぎきたる 中のみなとゆ 船うけて 吾がこぎ來れば 時つ風 雲居に吹くに 沖見れば とゐ浪立ち 邊見れば 白浪さわく 鯨魚取り 海をかしこみ 行く船の 梶引き折りて をちこちの 島は多けど 名くはし 狹岑の島の 荒礒面に いほりて見れば 浪の音の しげき濱邊を しきたへの 枕になして 荒床に ころふす君が 家知らば 來も問はましを 玉梓の 道だに知らず おほほしく 待ちか戀ふらむ はしき妻らは

澤瀉久孝著「万葉集注釈」2より
by mteisi | 2015-12-21 07:47 | 萬葉集


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