荘子110
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一之七
而目將熒之、而色將平之、口將營之、容將形之、心且成之、是以火救火、以水救水、名之曰益多、順始无窮、若殆以不信厚言、必死於暴人死前矣、

而んじの目は将にこれに形づくらんとし、心は且にこれに成らんとす。是れ火を以て火を救い、水を以て水を救う。これを名づけて益多と曰う。始に順いて窮まりなし、若殆ど信ぜらるを以て厚言せば、必ず暴人の前に死せん。

お前の目はそのためにくらめき、お前の顔色はそのために変わり、口はそのためにあれこれと取りつくろい、態度はそのためにしなを作り、心は相手の言いなりになっていくであろう。これでは火を消そうとして火を加え、水を止めようとして水をそそぐようなもので[、相手の悪事を止めるどころか、かえって増長させるもので、]ある。こういうのを益多(すなわち多いうえに多くする)ということばでよぶのだ。[人を改めるどころか]あいたのもとのままに従っていくだけで果てしもない。お前は信用されない身で忠義だての諫めをするなら、きっと乱暴者の面前で殺されることになるだろう。
by mteisi | 2015-12-29 07:44 | 荘子


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