人気ブログランキング | 話題のタグを見る
荘子153
荘子153_c0169176_7581361.jpg

五之三
■(口舌)其葉、則口爛而爲傷、嗅之、則使人狂醒、三日而不已、子綦曰、此果不材之木也、以至於此其大也、嗟乎、神人以此不材、

其の葉をカむなれば、即ち口は爛(ただ)れて傷を為し、これを嗅げば、則ち人をして狂酲せしめ、三日にして已えざらしむ。子綦曰わく、此れ果たして不材の木なり。以て此(かく)の於(ごと)きの大に至る。嗟乎(ああ)、神人も此の不材を以(もち)うと。

その葉をなめると、口がただれて傷がつき、その臭いをかぐと、狂おしく酔っぱらって三日たってもなおらない。子綦はいった。「これはなんと使い道のない木であった。だからこそこれだけの大きさになれたのだ。ああ、あお神人もこの使い道のないあり方によって[あの境地に]いるのだ。」
by mteisi | 2016-02-10 08:18 | 荘子


<< 即      萬葉集212 >>