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萬葉集280
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石田王卒之時丹生王作歌一首 并短歌
名湯竹乃 十縁皇子 狭丹頰相 吾大王者 隱久乃 始瀬乃山尒 神左備尒 伊都伎坐等 玉梓乃 人曾言鶴 於余頭礼可 吾聞都流母 天地尒 悔事乃 世間乃 悔言者 雨雲乃 曾久敝能極 天地乃 至流左右二 杖策毛 不衝毛去而 夕衢占
問 石占以而 吾屋戸尒 御諸乎立居而 枕邊尒 齋戸乎居 竹玉乎 無間貫垂 木綿手次 可比奈尒懸而 天有 左佐羅能小野之 七相菅 手取持而 久堅乃 天河原尒 出立而 潔身而麻之乎 高山乃 石穂乃上尒 爲座都類香物
なゆ竹の とをよる皇子 さ丹つらふ 吾が大君は こもりくの 初瀬の山に 神さびに いつきいますと 玉梓の 人ぞ云ひつる およづれか 吾が聞きつるも 天地に 悔しき事の 世の中の 悔しき事は 天雲の 至れるまでに 杖つきも つかずも行きて 夕占問ひ 石卜もちて 君がやどにみもろ立てて 枕邊に 齋瓮をすゑ 竹玉を 間無く貫き垂れ 木綿たすき かひなにかけて 天なる さらさの小野の ななふい菅 手に取り持ちて ひさかたの 天の河原に 出立ちて みそぎてましを 高山の いはほの上に いませつるかも
by mteisi | 2016-04-17 17:33 | 萬葉集


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