
五之二
四人相視而笑、莫逆於心、遂相與爲友、俄而子輿有病、子祀往問之、曰、偉哉、夫造物者、將以予爲此拘拘也、
四人相い視て笑い、心に逆らう莫く、遂に相い与に友と為る。俄にして子輿に病あり、子祀往きてこれを問う。曰わく、偉なるかな、夫の造物者。将に予れを以て此の拘拘を為さんとすと。
四人はこういうと、顔を見あわせてにっこり笑い、心からうちとけて、そのまま互いに友だちとなった。[その後、]突然、子輿が病気になった。子祀が見舞いに訪ねていくと、子輿はこういった。「偉大だな、あの造物者は。わたしの体をこんな曲がりくねったものにしようとしているのだ。」