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荘子235
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五之五
浸假而化予之尻以爲輪、以神爲馬、予因而乗之、豈更駕哉、且夫得者時也、失者順也、安時而處順、哀樂不能入也、

浸くに仮りて予れの尻を化して輪と為し、神を以て馬と為さば、予れは因りてこれに乗らん。豈に更に駕せんや。且つ夫れ得る者は時なり、失う者は順なり。時に安んじて順に処れば、哀楽も入ること能わず、

だんだん進んでわしの尻を車の輪に変え、わしの心を馬にするというなら、ついでにわしはそれに乘るだろう。別の馬車を用意しなくてすむよ。それに、いったいこの世に生を受けたのは生まれるべき時にまぐりあっただけのことだし、生を失って死んでゆくのも死すべき道理に従うまでのことだ。めぐりあわせた時のままに身をまかせて、自然の道理に従っていくということなら、[生死のために感情を動かすこともなく、]喜びや悲しみの感情が入りこむ余地はない。
by mteisi | 2016-05-01 07:32 | 荘子


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