九之二
曰、可矣、猶未也、它日復見曰、囘益矣、曰、何謂也、曰、囘坐忘矣、仲尼■(就足)然曰、何謂坐忘、顔囘曰、
曰わく、可なり、猶お未だしきなりと。它日、復た見えて曰わく、囘は益せりと。曰わく、何の謂いぞやと。曰わく、囘は坐忘せりと。仲尼しゅく然として曰わく、何をか坐忘と謂うと。顔回曰わく、
よろしいだがまだじゅうぶんではない。」別の日、[顔回は]また面会するといった、「わたくし、進境がありました。」「どういうことだね。」「わたくしは坐忘ができるようになりました。」仲尼は居ずまいを正してたずねた。「坐忘とはどういうことか。」顔回は答えた、