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荘子310
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一之十七
伯夷死名於首陽之下、盗跖之利於東陵之上、二人者、所死不同、其於殘生傷性均也、奚必伯夷之是、而盗跖之非乎、

伯夷は名に首陽の下に死し、盗跖は利に東陵の上に死す。二人の者、死する所は同じからざるも、其の生を残い性を傷るに於いては均しきなり。奚んぞ必ずしも伯夷の是にして、盗跖の非ならんや。

伯夷は名誉を守ろうとして首陽山の麓で餓死し、盗跖は利欲にまかせて東陵山の上で死んだ。この二人のものは、死に場所こそ同じでないが、生命を粗末にして自然な生まれつきを傷ったという点では同じである。伯夷がただしくて盗跖がまちがっているなどと、どうしてきまられようか。
by mteisi | 2016-07-16 07:05 | 荘子


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