荘子322
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一之五
吾意、善治天下者、不然、彼民有常性、織而食、是謂同徳、一而不黨、命曰天放、故至徳之世、其行塡塡、其視顚顚、

吾れ意うに、善く天下を治むる者は、然らず。彼の民には常性あり。織りて衣、耕して食う。是れを同徳と謂う。一にして党せず。命じて天放と曰う。故に至徳の世は、其の行は塡塡たり、其の視は顚顚たり。

私は思うのだが、うまく世界を治めるものは、そんなことはしない。あの民衆には一定した本来の生まれつきがあって、 「自由に]織物をしてはそれを着、耕作すればそれを食べている。それを同徳(―すなわち自然にまかせること)と名づけるのだ。そこで、最高の徳が行われた世では、[民衆にあくせく余計なことをさせないから、]人々の歩きかたはゆったりと重々しく、目ざしは落ちついて集中した。
by mteisi | 2016-07-28 06:45 | 荘子


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