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孔子46
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里仁第四

子曰、里仁爲美、擇不處仁、焉得知、
子の曰わく。仁に里るを美しと為す。択んで仁に処らずんば、焉んぞ知なることを得ん。
先生がいわれた、「仁に居るのが立派なことだ。あれこれ選びながら仁をはずれるのでは、どうして智者といえようか。
 

子曰、不仁者不可以久處約、不可以長處樂、仁者安仁、知者利仁、
子の曰わく、不仁者以て久しく約に処るべからず。以て長く楽しきに処るべからず。仁者は仁に安んじ、知者は仁を利とす。
先生がいわれた、「仁でない人はいつまでも苦しい生活にはおれないし、また長く安楽な生活にもおれない。[道をはずれるか、安楽になれてしまう。]仁の人は仁に落ちついているし、智の人は仁を善いことと認めて活用する。[深浅の差はあるが、どちらも守りどころがあって動かない。」


子曰、惟仁者能好人、能悪人、
子の曰わく、惟だ仁者のみ能く人を好み、能く人を惡む。
先生がいわれた、「ただ仁の人だけが、[私心がないから、本当に]人を愛することができ、人を憎むことができる。」


子曰、苟志於仁矣、無惡也、
子の曰わく、苟に仁に志せば、悪しきこと為し。
先生がいわれた、「本当に仁を目ざしているのなら、悪いことはなくなるものだ。」
by mteisi | 2016-09-23 08:04 | 孔子


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