
二
子謂南容、邦有道不廢、邦無道免於刑戮、以其兄之子妻之、
子、南容を謂わく、邦に道あれば廃てられず、邦に道なければ刑戮に免れんと。其の兄の子を以てこれに妻わす。
先生は南容のことを「国家に道あるときはきっと用いられ、道のないときにも刑死にふれることはない。」といわれ、その兄さんのお嬢さんをめあわせられら。
三
子謂子賤、君子哉若人哉若人、魯無君子者、斯焉取斯、
子、子賤を謂わく、君子なるかな、若き人。魯に君子なかりせば、斯れ焉くにか斯れを取らん。
先生は子賤のことをこういわれた、「君子だね、こうした人物は。魯に君子がいなかったら、この人もどこからその徳をえられたろう。」