十三
子貢曰、夫子之文章、可得而聞也、夫子之言性與天道、不可得而聞也已矣、
子貢が曰わく、夫子の文章は、得て聞くべきなり。夫子の性と天道とを言うのは、得て聞くベからざるなり。
子貢がいった、「先生の文彩は[だれにも]聞くことができるが、先生が人の性と天の道理についておっしゃることは、[奥深いだけに、不通には]とても聞くことができない。」
十四
子路有聞、未之能行、唯恐有聞、
子路、聞くこと有りて、未だこれを行なうこと能わざれば、唯だ聞く有らんことを恐る。
子路は、何かを聞いてそれをまだ行えないうちは、さらに何かを聞くことをひらすらに恐れた。