五
執主鞠躬如也、如不勝、上如揖、下如授、勃如戰色、足■(𧾷宿)々如有循也、享禮有容色、私覿愉愉如也、
圭を執れば、鞠躬如たり。勝えざるが如し。上ぐることは揖するが如く、下すことは授くるが如く、勃如として戰色。足はシュクシュク如として循うこと有り。享礼には容色あり。私覿には愉愉如たり。
圭を持つときはおそれ慎しんで、下げるときも物を授けるぐらいで、緊張しておののかんばかり。上げるときも会釈をするぐらい、下げるときも物を授けるぐらいで、緊張しておののかんばかり。足どりはしずしずとすり足で規律正しくされた。[贈り物をする]享の儀式になると、なごやかな顔つきになられ、[主君の代理を終わって]自分の私的な拝謁になると、たのしげにされた。