七
齊必有明衣布也、齊必變食、居必遷坐、
齊すれば必らず明衣あり、布なり。齊すれば必らず食を變じ、居は必らず坐を遷す。
潔斎には必ず[ゆあみのあとに着る]ゆかたを備え、それは麻布で作る。潔斎には必ずふだんとは食事を変え、住まいも必ずふだんとは場所を移す。
八之一
食不厭精、膾不厭細、食饐而餲、魚餒而肉敗不食、色悪不食、臭悪不食、失飪不食、不時不食、割不正不食、不得其醤不食、肉雖多不使勝食基氣、
食は精を厭わず、膾は細きを厭わず。食の饐して餲せると魚の餒れて肉の敗れたるは食らわず。色の悪しきは食らわず。臭の悪しきは食らわず。飪を失えるは食らわず。時ならざるは食らわず。割正しからざれば不食らわず。其の醤を得ざれば食らわず。肉は多しと雖ども、食の基氣に勝たしめず。
飯はいくら白くとも宜しく、なますはいくらこまかくとも宜しい。飯がすえて味変りし、魚がくさり肉が腐れば食べない。色が悪くなったのも食べずに、においの悪くなったものも食べず。煮かたのよくないのも食べず、季節はずれのも食べず、切かたの正しくないものは食べず、適当なつけ汁がなければ食べない。肉は多くとも主食の飯よりは越えないようにし、