廿三
子畏於匡、顔淵後、子曰、吾以女爲死矣、曰、子在、囘何敢死、
子、匡に畏る。顔淵後れたり。子の曰わく、吾れ女を以て死せりと爲す。曰わく、子在す、囘何ぞ敢えて死せん。
先生が匡の土地で危険にあわれたとき、顔淵がおくれてきた。先生が「わたしはお前は死んだと思ったよ。」といわれると、「先生がおられるのに、回(このわたくし)がどうして死んだりしましょうか。」と答えた。
廿四之一
季子然問、仲由冉求、可謂大臣與、子曰、吾以子爲異之問、
季子然問う、仲由・冉求は大臣と謂うべきか。子の曰わく、吾れ子を以て異なるをこれ問うと為す、
季子然が、「仲由と冉求とはすげれた臣といえるでしょうな。」とたずねた。先生はいわれた、「わたしはあなたがもっと別なことをたずねられると思いましたが、