四十三
師冕見、及階、子曰、階也、及席、子曰、席也、皆坐、子告子曰、某在斯、使冕出、子張問曰、與師言之動與、子曰、然、固相師之道也、
師冕見 階に及べり。子の曰わく、席なり。皆な坐す。子これに告げて曰わく、某は斯に在り、某は斯に在り。師冕出ず。子張問いて曰わく、師というのは道か。子の曰わく、然り。固より師を相くるの道なり。
楽師の冕がお会いしに来た。階段まで来ると、先生は「階段です。」といわれ、席まで来ると、先生は「席です。」といわれ、みんなが坐してしまうと、先生は「だれそれはそこに、だれそれはここに。」といって教えられた。楽師の弁が退出すると、子張がおたずねした。「[あれが]楽師と語るときの作法でしょうか。」先生はいわれた、」そうだ、もちろん楽師を介助するときの作法だ。