其二
日居月諸 出自東方 日や月や 東方より出づ
乃如之人兮 徳音無良 乃ち之の如き人 徳音良無し
胡能有定 俾也可忘 胡ぞ能く定る有らんや 忘るべからしめんや
日や月は いつも東の方から出るのに
どうしてこのような人は よい徳のないことか
夫は心が安定することがない。わたしのこの憂いをいつ忘れ去ることが出来るであろうか
日居月諸 東方自出 日や月や 東方より出づ
父兮母兮 畜我不卒 父や母や 我を畜なひて卒へず
胡能有定 報我不述 胡ぞ能く定る有らんや 我に報ゆる述ならず
太陽や月は いつも東の空から出るのに
父や母よ せっかくそだててくださったのにわたしを幸せにはしてくれなんだ
夫は心が安定する見込みもない。私に報ゆるのはひどいことばかり