
蝃蝀
蝃蝀在東 莫之敢指 蝃蝀東に在り 之を敢えて指す莫し
女子有行 遠父母兄弟 女子行有り 父母兄弟に遠ざかる
朝■(阝齊)于西 崇朝其雨 朝にセイすれば 崇朝其れ雨ふる
女子有行 遠父母兄弟 女子行有り 父母兄弟に遠ざかる
乃如之人也 懷昏姻也 乃ち之のことき人は 昏姻を懷ふなり
大無信也 不知命矣 大いに信無きなり 命を知らざるなり
虹が東にかかれば 誰も指さして見るものはない
女子はいずれかは嫁に行って 親もとを離れようものを
朝がたに虹が西に出れば 朝の間は雨が止まぬ
女子はいずれかは嫁に行って 親もとを離れようものを
この娘のような人は 男欲しさに結婚を思うのだ
婦道の信はない 女の天分をわきまえぬ者だ