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詩経120
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王風


黍離

彼黍離離 彼稷之苗  彼の黍 離離たり 彼の稷の苗

行邁靡靡 中心搖搖  行き邁くこと 靡靡たり 中心搖搖たり

知我者 謂我心憂   我を知る者は 我を心憂ふと謂ふ

不知我者 謂我何求  我を知らざる者は 我を何をか求むと謂う

悠悠蒼天 此何人哉  悠悠たる蒼天 此れ何人そや

あちらには黍がふさふさと穂に垂れ こちらには稷の苗の穂がのびている

足も進まずにさまよい歩く 心の中はゆらゆらと憂いに搖く

わたしを知る者は 心の憂いを抱くからであるというであろう

わたしを知ってくれぬ人は わたしを何か探し求めているのであるというであろう

はるかなる蒼空よ 誰がこんなにしたのか


by mteisi | 2017-12-04 07:54 | 詩経


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