揚之水
揚之水 不流束薪 揚れるの水 束薪を流さず
彼其之子 不與我戍申 彼の其の之の子 我と申を戍らず
懷哉懷哉 曷月予還歸哉 懷ふ哉 懷ふ哉 曷の月か 予 還歸せんや
揚之水 不流束楚 揚れるの水 束楚を流さず
彼其之子 不與我戍甫 彼の其の之の子 我と甫を戍らず
懷哉懷哉 曷月予還歸哉 懷ふ哉 懷ふ哉 曷の月か 予 還歸せんや
揚之水 不流束蒲 揚れるの水 束蒲を流さず
彼其之子 不與我戍許 彼の其の之の子 我と許を戍らず
懷哉懷哉 曷月予還歸哉 懷ふ哉 懷ふ哉 曷の月か 予 還歸せんや
はげしく揚る水の流れが浅くて 束ねた薪をも流せぬ
あの他所の人たちは 私と一緒に申の国を守りに来てくれぬ
なつかしい故郷よ いつになったら帰れることだろう
はげしく揚る水の流れが浅くて 束ねた楚をも流せぬ
あの他所の人たちは 私と一緒に甫の国を守りに来てくれぬ
なつかしい故郷よ いつになったら帰れることだろう
はげしく揚る水の流れが浅くて 束ねた蒲をも流せぬ
あの他所の人たちは 私と一緒に許の国を守りに来てくれぬ
なつかしい故郷よ いつになったら帰れることだろう