
子衿
青青子衿 悠悠我心 青青たる子が衿 悠悠たる我が心
縦我不往 子寧不嗣音 縦ひ我が往かざるも 子 寧ぞ音を嗣がざる
青い色をしたそなたの襟 はるかなるわたしの思い
たといこちらから往かなくても なぜにたよりをしてくれないのか
青青子佩 悠悠我思 青青たる子が佩 悠悠たる我が思ひ
縦我不往 子寧不來 縦ひ我が往かざるも 子 寧ぞ寧ぞ來らざる
青い色をしたそなたの佩び玉 はてのないわたしの思ひ
たといわたしが行かなくても なぜにそなたは尋ねて来てくれぬか
挑兮達兮 在城闕兮 挑たり達たり 城闕に在り
一日不見 如三月兮 一日見ざれば 三月の如し
躍ったり跳ねたりして戯れ遊ぶ人たち 城の楼のほとりで
一日でも逢わねば 三月もたったような思い