人気ブログランキング | 話題のタグを見る
詩経184
詩経184_c0169176_08222313.jpg
山有樞
山有樞 隰有楡    山に樞有り 隰に楡有り
子有衣裳 弗馳弗驅  子に衣裳有るも 曳かず婁かず
子有車馬 弗馳弗驅  子に車馬有るも 馳せず驅らず
宛其死矣 他人是愉  宛として其れ死せば 他人是れ愉まん
山には樞 沢には楡
衣裳があるのに 着ずにおる
車馬があるのに 乗らずにおる
このまま死んだら 他人が奪って楽しもう

山有栲 隰有杻    山に栲有り 隰に杻有り
子有廷内 弗酒弗掃  子に廷内有るも 酒せず掃せず
子有鐘鼓 弗鼓弗考  子に鐘鼓有るも 鼓せず考せず
宛其死矣 他人是保  宛として其れ死せば 他人是れ保たん
山には栲あり 隰には杻有り
子に廷内有るも 酒せず掃せず
子に鐘鼓有るも 鼓せず考せず
宛として其れ死せば 他人是れ保たん

山有漆 隰有栗    山に漆有り 隰に栗有り
子有酒食 何不日鼓瑟 子には酒食有り 何ぞ日に瑟を鼓せず
且以喜樂 且以永日  且つ以て喜樂し 且つ以て日を永うせん
宛其死矣 他人入室  宛として其れ死せば 他人室に入らん
山には漆あり 沢には栗
酒や肴があるのに 琴を鳴らして楽しまぬ
遊び楽しみ その日を永く暮らさねば
このまま死んだら 他人がごっそり物にする

by mteisi | 2018-02-07 08:22 | 詩経


<< 萬葉集934      朝歌2月6日 >>