萬葉集1055
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見菟原處女墓歌一首 幷短歌
葦屋之 菟名負處女之 八年兒之 片生乃時従 小放乃 髪多久麻弖尒 並居 家尒毛不所見 虚木綿乃 窂而座在者 見而師香跡 挹憤時之 垣蘆成 人之誂時 智奴壯士 宇奈比壯士乃 廬八燎 須酒師競 相結婚 爲家類時者 燒大刀乃 手頴押祢利 白檀弓 靫取負而 入水 火尒毛將入跡 立向 競時尒 吾妹子之 母尒語久 倭文手纒 賤吾之故 大夫之 荒争見者 雖生 應合有哉 完串呂 黄泉尒將待跡 隱沼乃 下延置而 打歎 妹之去者 血沼壯士 其夜夢見 取次寸 追去祁良妣 ■(𧾷昆)地 牙喫建怒而 如己男尒 負而者不有跡 懸佩之 小劔取佩 冬ジョ蕷良 尋去祁礼婆 親族共 射歸集 永代尒 標將爲跡 遐代尒 語將繼常 處女墓 中尒造置 壯士墓 此方彼方二 作置有 故縁聞而 雖不知 新喪之如毛 哭泣靏鴨

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葦屋の 菟原處女の 八年兒の 片生の時ゆ 小放髪の 髪たくまでに 並び居る 家にも見えず 虚木綿の 隱りてませば 見てしかと いぶせむ時の 垣はなす 人の誂ふ時 陳奴壯士 菟原壯士の 廬屋たき すすし競ひ あひよばひ しける時は 燒大刀の 手かみ押しねり 白檀弓 靫取り負ひて 水に入り 火にも入らむと 立ち向ひ 競ひし時に 吾妹子が 母に語らく 倭文手纒 賤しき吾が故 大夫の 争ふ見れば 生けりとも 逢ふべくれやししくしろ 黄泉に待たむと 隱沼の 下はへおきて 打ち嘆き 妹がいぬれば 陳奴壯士 其の夜夢に見 取りつゝき 追ひ行きければ 後れたる 菟原壯士い 天仰ぎ 叫びおらび 足ずりし きかみたけびて もころ男に 負けてはあらじと 懸佩の 小剱取り佩き 冬■(艹叙)蕷葛 尋め行きければ 親族どち い行き集ひ 永き世に しるしにせむと 遠き代に 語り繼ばむと 處女墓 中に作り置き 壯士墓 此方彼方に 作り置ける 故縁聞きて 知らねども 新喪の如も ね泣きつるかも 

by mteisi | 2018-06-12 15:45 | 萬葉集


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