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コウ はかば・よもぎ
形声
声符は髙。
[詩、小雅、鹿鳴]に「呦呦(いういう)たる鹿鳴
野の蒿(よもぎ)を食(は)む」とあるものは草名。
[説文]に「(艹臤・けん)なり」とあり、
かわらよもぎの類であるという。
字は卜文・金文にみえ、
その字は草間に髙亭の髙の形をしるす。
その建物は京の字形に近く、
京は両門アーチの形に作り、
髙は門下に祝禱を収める器である口(さい)を加えている。
京は戦場の遺棄死体をあつめて塗りこんだ門で、
軍礼に用いるものであるが、
髙も死者を葬るための建造物で、
これを近郊に建て、
その地を蒿里といった。
すなわち墓域のことで、
漢の古楽府である[薤露][蒿里]はその葬送曲である。
[白川静 字統による]

by mteisi | 2020-04-17 08:01 | 語源で遊ぶ


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