爲須部乃 田付(口刂)不知 石根乃 興凝敷道乎 石床笶 根延門(口刂) 朝庭丹 出居而嘆 夕庭 入居而思 白𣑥乃 吾衣袖(口刂) 折反 獨之寐者 野干玉 黒髪布而 人寐 味眠不睡而 大舟乃 徃良行羅二 思乍 吾睡夜等呼 讀文將敢鴨
せむすべの たづきを知らに 石が根の こごしき道を 石床の 根延へる門を 朝には 出で居て歎き 夕には 入り居て思ひ 白𣑥の 吾が衣手を 折りかへし 獨し寐れば ぬば玉の 黒髪敷きて 人の寐る 味眠は睡ずて 大舟の ゆくらゆくらに 思ひつゝ 吾が睡る夜らを 數みもあへむかも