五風十雨
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久し振りに昔の仕事に出会った。今作っている福岡書芸院の宣伝用の小冊子「SAI」の表紙に、1986年の「石印と書の会」のために制作した「五風十雨」使うことになった。当時は柳宗悦の民芸論に心酔していて、書表現も理解の出来ない漢詩より日常的な言葉を表現したり、理解できる漢字を書くことが書の真髄であると考えていた。篆刻も篆書を彫るだけではなく普通に読める字を彫ろうと、いろいろ彫っていた。カレンダーを作ったのが一番の傑作だったかもしれない。数字も全部手で押すので5.6部がやっとだったかもしれない。手許にあったカレンダーが見当たらなくて何月に当てていたか忘れたが、その中の一つがこの「五風十雨」。
この作品は10月にやる「KURASHIの中の美Ⅲ」でご一緒する染色と織りの中本扶佐子さんとの出会いの一作で、思い出深い作品の一つ。熊谷守一にも心底影響を受けていて、「五風十雨」の言葉も彼の作品集からもらった。書き出すと色々書くことが出てくる。
by mteisi | 2008-09-18 00:31 | 自作の書


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