2013年 04月 08日 ( 3 )
懐風藻71
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秋日於長王宅宴新羅客
 従三位中納言兼催造宮長官安倍朝臣広庭

山牖臨幽谷 松林対晩流 宴庭招遠使 離席開文遊
蝉息涼風暮 雁飛明月秋 傾斯浮菊酒 願慰転蓬憂

秋日長王の宅において新羅の客を宴す
 
山牖幽谷に臨み 松林晩流に対す 宴庭遠使を招き 離席して文遊を開く
蝉は息ふ涼風の暮 雁は飛ぶ明月の秋 この浮菊の酒を傾けて 願はくは転蓬の憂ひを慰めん

山家の格子窓は奥深い谷川に面し、松林は夕暮れの流れに並び立つ。酒宴に新羅よりの使者を迎え、別離の宴席で詩文の遊びを開く。たそがれの涼風は蝉は鳴くをやめ、名月の秋空を雁は飛んでいく。菊花を浮かべた酒杯を傾け、遠く帰りゆく客の旅愁を慰めよう。
by mteisi | 2013-04-08 07:51 | 懐風藻
古今和歌集1038
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am7:10
紫のほのかにまざる青い空。

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おもふてふ人の心のくまごと
にたちかくれつつ見るよしもがな

私を思っているという人々の心の陰ごとに、
こっそり隠れてその人々の本心を、
見ぬく術があればよいがなあ。
by mteisi | 2013-04-08 07:48 | 古今和歌集
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シャ ・セキ すてる・おく・やどる

旧字は舍。
把手のある針器と口からなる。
口はサイで祝禱をおさめる器。
その器の上から長い針で、
これを突き通す形。
これによって祝禱の呪能はやぶられ、
その呪能を失うので、
捨てるの意となる。
舎は捨の初文。
今の舎は針が上を向いて吉になり、
サイに針が届かないので、
本来の構造的な意味を失っている。
by mteisi | 2013-04-08 07:41 | 語源で遊ぶ