2013年 05月 15日 ( 3 )
懐風藻104
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初春在竹渓山寺於長王宅宴、追到辞
 釈道慈

緇素杳然別 金漆諒難同 納衣蔽寒体 綴鉢足飢嚨
結蘿為垂幕 枕石臥巌中 描身離俗累 滌心守真空
策杖登峻嶺 披襟稟和風 桃花雪冷々 竹溪山沖々
驚春柳雖変 餘寒在単躬 僧既方外士 何煩入宴宮

初春竹渓山寺に在り長王宅において宴す、追って到を辞す
 
緇素杳然として別る 金漆諒に同じうしがたし 納衣寒体を蔽ひ 綴鉢飢嚨に足れり
蘿を結んで垂幕となし 石に枕して巌中に臥す 身を描んでて俗累を離れ 心を滌いで真空を守る
杖を策いて登峻に嶺り 襟を披いて和風を稟く 桃花雪冷々たり 竹溪山沖々たり
春に驚いて柳変ずるといへども 餘寒単躬にあり 僧はすでに方外の士 何ぞ煩はしく宴宮に入らん

僧と俗とははるかな距りがあり、金と漆のように本性は違うもの。僧衣はやせた寒々しい体を蔽い、鉄鉢に施しを受けて飢えをしのぐ。まさきのかずらを編んで簾とし、石を枕にして巌の中に臥している。すすんで世俗の係累をはなれ、心を洗い澄ませて空の空を守。杖を手にして険しい峰を登り、胸元をひろげて和らぎの風を迎える。桃はさいたものの残雪は冷たく、竹は水辺に茂り遠山は霞に淡い。春に呼びさまされて柳は芽を吹いたが、餘寒は一人ぼっちの私の身にしみる。僧は申すまでもなく世俗の外の者。なんで宴席など参加いたしましょう。
by mteisi | 2013-05-15 08:30 | 懐風藻
古今和歌集1075
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am6:03
雲の上は青い空かな。

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しもやたびおけどかれせぬさかきばの
たちさかゆべき神のきねかも

霜がいく度おいても枯れない榊の葉のように、
ますます栄えるにちがいない神の巫女たちであることよ。
by mteisi | 2013-05-15 07:56 | 古今和歌集
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ム ない・まう

草書の無。
草書の中にも色々な形の無がある。

もとは雨乞いして
巫女が両袖をひるがえし舞っている形。
両足をつけて舞とし、
無はないという意味に仮借した。
by mteisi | 2013-05-15 07:45 | 語源で遊ぶ