
四
子夏曰、雖小道必有可觀者焉、致遠恐泥、是以君子不爲也、
子夏が曰わく、小道と雖ども必ず観るべき者あり。遠きを致さんには泥まんことを恐る、是を以て君子は為さざるなり。
子夏がいった、「たとい[一技一藝の]小さい道でもきっと見どころはあるものだ。ただ[君子の道を]遠くまで進むためにはひっかかりになる心配がある。だからして君子はそれをしないのだ。」
五
子夏曰、日知其所亡、月夢亡其所能、可謂好學也已矣、
子夏が曰わく、日々に其の亡き所を知り、月々に其の能くする所を忘るること無し。学を好むと謂うべきのみ。
子夏がいった、「日に日に自分の分からないことを知り、月々に覚えていることを忘れまいとする、学問好きだといって宜しかろう。」